感染期間の自覚症状がない期間と乾燥でインフルエンザ

インフルエンザの流行は乾燥した冬の時期になると毎年起こるものです。これは季節性インフルエンザと呼ばれるものであり、時期や流行する型の予想が比較的難しくないことからワクチンが製造されて予防接種も行われています。インフルエンザが乾燥した冬の時期に流行しやすいのは、乾燥している方がウイルスが比較的長く生存できるというのが大きな理由です。それに加えて、人がインフルエンザウイルス感染に対する抵抗力が弱まる時期であるというのが理由となっています。乾燥した空気によって喉の粘膜が乾きやすくなってしまうという現象が起こります。バリアとして働いている粘膜が十分に機能しないためにインフルエンザウイルスが感染を起こしやすくなっているのです。感染が成立してしまうと、インフルエンザウイルスは1日から2日かけて急激に増殖します。この時点で感染期間に入っていて、自覚症状がなくてもウイルスを辺りに撒き散らしている状況になっています。症状の出ない潜伏期間は1日程度であり、感染期間の次の段階である高熱症状を伴う期間に入ります。この期間は明らかに自分がインフルエンザにかかっていると自覚できるため、人との接触をさけて感染拡大を防ごうという意識が働きます。そして、5日から1週間程度で熱が下がって日常生活に戻れるようになりますが、この時点ではまだ感染期間が続いています。ウイルスの数こそ減っているものの、まだ人に感染させられる程度のウイルスを体内に保持している状態が2日程度続くのです。感染期間の最初と最後に自覚症状を伴わない期間があることはインフルエンザの流行を促進してしまう要因となるものであり、冬に少し患者が増えると一気にまん延するようになりやすい理由はこの影響が大きいのです。